遠い昔、月には人々の心を癒やす薬をつくる玉兎がいました。
長い時を経て、その血を受け継いだうさぎが地上へ。
その名は、うさこ。
月明かりの差す路地の奥に、小さな薬処「玉兎堂(ぎょくとどう)」を開きました。
店の奥には、月から持ってきた古い薬箱がひとつ。
恋に迷う夜も、仕事に疲れた日も、誰にも言えない気持ちを抱えたときも。
うさこは人の話に耳を傾け、月の薬箱から、その人に必要な小さな処方箋を取り出します。
心に効く薬は、いつも同じとは限らないから。
今夜も玉兎堂の灯りをともして、あなたをお待ちしています。




